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主要4製品を徹底比較 「携帯型オシロ」は
使い勝手で選べ!

[issued: 2008年3月号]

「携帯型オシロスコープはベンチ型オシロスコープの低スペック版にすぎない」——このような従来の常識にとらわれている方も多いのではないか。しかし、実際には最新の携帯型オシロは性能面で大きな進化を遂げている。また、ベンチ型にはない「携帯性」という大きな特徴も備えている。本稿では、携帯型オシロ主要4製品を実際に使用して検証したそれぞれの使い勝手についてリポートする。

Martin Rowe  米Test&Measurement World誌

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「試用」が重要

 最新の携帯型オシロスコープは、ベンチ型オシロスコープに劣らない性能を備えている。主な製品には、米AEMC Instruments社の「Model OX 7104-C(以下、OX 7104-C)」や米Fluke社の「199C ScopeMeter(以下、199C)」、米Agilent Technologies社の「U1604A」、米PROTEK Test and Measurement社の「860F」の4製品がある。筆者はこれらの製品を借用し、実際に使ってみることで評価を行った。携帯型オシロスコープの選択では、スペック表ではわからない太陽光下における画面の見やすさなど、使用して初めてわかる使い勝手が非常に重要なポイントになる。本稿ではこうした観点からの比較を中心として報告する。

 なお、主要な製品としては、本稿で取り上げた4製品のほかに、米Tektronix社の「THS730A」が存在する。しかし、今回の評価に同社は参加してもらえなかったため、本稿では同製品を扱っていない*1)

4製品の概要

 本稿で取り上げた4製品の概要を表1にまとめておく。いずれもデジタルマルチメーター(digital multimeter:DMM)を内蔵し、オシロスコープ用とDMM用のプローブが付属している。また、いずれも電圧、実効電圧(voltage root mean square:VRMS)、周波数、ピークツーピーク電圧などの測定が可能であり、何らかのスペクトラム解析機能を備えている。

 まず、おおまかな違いを説明すると、Fluke社の199C以外の3製品には、通信ケーブルとパソコン用のソフトウエアが標準装備として付属している。また、PROTEK社の860F以外はDMMのデータを長時間保存するレコーダ機能を搭載している。

 以下、それぞれの製品について紹介していくが、Agilent社とPROTEK社の製品に関しては、価格が近いだけでなく、その仕様や挙動も似通っている。おそらく、ファームウエアを含むソフトウエアの製造元が同一なのではないかと思われる。従って、これらについては類似点と相違点を指摘しながら同時に紹介することにしたい。

表1 本稿で取り上げた4製品の概要
表1 本稿で取り上げた4製品の概要
脚注:
  • ※1…(編集部注)Tektronix社のTHS730Aは、帯域幅が200MHzでサンプリングレートが1ギガサンプル/秒(チャンネルごと)という性能を備える。ただし、同社ウェブサイトを見るとすでに生産を中止しており、代替製品として、コンパクトなベンチ型オシロスコープ「TPS2000シリーズ」が紹介されている。

     また、本稿では取り上げていないそのほかの携帯型オシロスコープとしては、例えば中国OWON社の「HDS2062M」がある。その性能は、帯域幅が60MHzで、サンプリングレートが250メガサンプル/秒(チャンネルごと)である。DMMの機能を備えており、価格は12万円。また、韓国METEX社は「DG Scope-20MHz」を提供している。その性能は、帯域幅が20MHzでサンプリングレートが20メガサンプル/秒である。DMMや8チャンネルのロジックアナライザの機能を備えている。
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