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15万~30万円のオシロスコープ、ハイエンド向けの機能も搭載

[issued: 2009年6月号]


写真1 「Agilent DSO1000Aシリーズ」



表1 DSO1000Aの仕様

 アジレント・テクノロジーは2009年5月、携帯型のデジタルストレージオシロスコープ(DSO)の新シリーズ「Agilent DSO1000Aシリーズ(以下、DSO1000A)」を発表した(写真1)。帯域幅は60MHz、100MHz、200MHzの3種類。それぞれ2チャンネルまたは4チャンネルの機種が用意されているため、計6品種のラインアップとなる。サンプリング速度は1ギガサンプル/秒~2ギガサンプル/秒で、メモリー長は1万~2万ポイント。本体の参考販売価格は表1のとおりである。

 DSO1000Aは、同社のエントリークラスのDSO「DSO3000シリーズ(以下、DSO3000)」の後継機種と位置付けられている。大学や研究機関における実験/研究、メーカーの製造/保守/フィールドサービス部門におけるマスクテスト、研究開発部門におけるデバッグやトラブルシューティングといった用途が主なターゲットとなる。アジレント・テクノロジーの担当者は、「DSO1000Aでは、“より見やすく、より多くの機能を、より簡単に”をキーワードとしている。15万~30万円という価格に抑えつつ、この価格帯ではこれまでに実現できなかったような機能を盛り込んでいる。このことが、新シリーズの最大の特徴だ」と説明する。

 もちろん、DSO3000に比べても小型化/高性能化を図っている。DSO1000Aの外形寸法は横325mm×高さ158mm×奥行き130mmで、重量は3kg。DSO3000に比べると、奥行き、重量ともに約半分である。サンプリング速度は2倍、メモリー長も2~4倍となっている。液晶ディスプレイには、より高精細で視野角の広い液晶パネルを採用したため、DSO3000に比べて非常に明るく、見やすい画面になっている。また、操作ノブを押すだけで波形の表示位置などをリセットしたり、波形のズームのオン/オフを切り替えたりする「プッシュロック機能」を、ほとんどのノブに搭載している。このプッシュロック機能は、基本的にハイエンド向けのオシロスコープに搭載されているものである。

 さらに、データの伝送や印刷をより効率的に行えるよう、接続機能も充実させている。USBを介して測定データをパソコンに伝送できるDSO1000A用のソフトウエア「IntuiLink」を無償ダウンロード提供しているほか、DSO1000Aの制御が可能になる米National Instruments社(以下、NI社)のソフトウエア「LabVIEWプラグアンドプレイ測定器ドライバ」も、NI社のウェブサイトから無償でダウンロードできるようになっている。これに加えて、今回新たにPictBridgeに対応したポートも設置した。PictBridgeに対応したプリンタに接続すれば、データ/画像の印刷が容易に行える。

(村尾 麻悠子)

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