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「Android」端末に対応したビデオプロセッサ、
3D映像の撮影/ 再生が可能に

[issued: 2010年3月号]

写真1 Movidius社のBob Tait氏
写真1 Movidius社のBob Tait氏
 アイルランドMovidius社は2010年1月、同社の携帯電話機用ビデオプロセッサ「Myriad(ミリアッド)」が、携帯電話機用ソフトウエアプラットフォーム「Android」に対応したと発表した。

 都内で行われた発表記者会見で、Movidius社のマーケティング担当ディレクタを務めるBob Tait氏(写真1)は、「2010年以降、Androidを採用した携帯電話機/スマートホンの開発はより活発になるだろう。そこで重要になるのは、米Apple社の『iPhone』や他社のAndroid端末に対して、いかに差異化を実現するかだ。Myriadは、ICとソフトウエアモジュールの組み合わせにより、さまざまなマルチメディア関連機能を提供できることを特徴としている。そして、MyriadがAndoroidに対応したことにより、MyriadのユーザーはAndroid端末に独自のマルチメディア関連機能を容易に実装できるようになる」と語った。

プロセッサコアを8個搭載

 Myriadは、ビデオプロセッサICと、マルチメディア関連の機能を実現する専用のソフトウエアモジュールを組み合わせて用いるプラットフォーム型の製品である。ビデオプロセッサICは、Movidius社が独自に開発したプロセッサコアを8個搭載する。演算性能は、最高で20ギガFLOPS(1ギガFLOPSは1秒間に10億回の浮動小数点演算能力)。動作周波数については、処理負荷によって変動するとして正確な値は明かさなかったが、「最高で数100MHz程度」(Tait氏)であるという。消費電力については、音楽再生など低負荷の処理で数mW、高度な映像処理を行うなど負荷が大きいときでも400mW以下に抑えられるとしている。パッケージサイズは8mm×8mm。台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)社の65nmプロセスで製造される。

 Myriadの特徴は、専用のソフトウエアモジュールを用いることにより、携帯電話機においてさまざまなマルチメディア関連の機能を実現できることである。例えば、写真/映像の撮影時における手振れ補正機能、撮影した映像ファイルをリアルタイムで編集する機能、2つのカメラモジュールを使った3D写真/映像の撮影機能などがある。

 中でもTait氏が強調したのが、Myriadを利用することにより、3D写真/映像の撮影/再生に対応できる点である。同氏は、「3Dの写真/映像を見るのに最も適している環境はモバイル機器だと考えている。映画館やテレビと異なり、モバイル機器を使って写真/映像を見る場合、ディスプレイから視聴者の目の位置までの距離や角度はほぼ一定となる。このため、モバイル機器では、最適な状態で3D写真/映像を見るための設定を容易に行える。そして、Myriadであれば、3D写真/映像を撮影/再生するのに必要な高い処理能力のICと、対応するソフトウエアモジュールを提供できる」と説明する。

 なお、Androidに対応するMyriadの製品パッケージとしては、写真/映像の編集機能に特化した「MA1100」、高解像度の写真/映像の撮影と編集機能を備える「MA1102」がある。3D写真/映像の撮影/再生機能など、MA1100/MA1102にはない機能については、顧客の要求に合わせてカスタマイズ開発を行うという。

(朴 尚洙)

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