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IBM社、世界最速の光チップセットを発表

[issued: 2007年3月30日]
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 米IBM社の研究部門は、現在利用できる光学部品に比べて、少なくとも速度が8倍以上の光トランシーバの試作品を発表した。このチップセットのデータ転送速度は160Gビット/秒にも達する。これが実用化されれば、企業/一般消費者が使用するネットワーク全体で、データの共有、アクセス、利用の仕方が大きく様変わりする可能性がある。

 IBM社によれば、このトランシーバは、現在、30分以上のダウンロード時間を要す高画質の長編映画でも1秒でダウンロードできるほど速い。米IBM Research社の科学技術担当バイスプレジデントを務めるT. C. Chen博士は、「映画やテレビ番組をはじめとする音楽/動画のデータをダウンロードする場合、転送されるデータ量が爆発的に増えるため、帯域幅を広げ、高速に接続する必要がある。この問題を解決するには、光による通信を利用することになる。当社は、この光トランシーバ技術がその答えになると考えている」と述べた。

 IBM社は、これまでかなりの期間にわたって、光信号を実用化する方法を模索してきた。その方法が実用化できれば、現在のように電気的にデータを転送する方法に比べて、帯域幅が大幅に増え、信号の品位も改善される。そこでIBM社は、部品を小さくして1つのパッケージに集積し、それらをコストの安い標準的な大量生産技術で組み立てることを考えた。

 具体的には、IBM社は光トランシーバを現在のCMOS技術を用いてドライバやレシーバの集積回路と統合した。そして、それをリン化インジウム(InP)やガリウムヒ素(GaAs)のような新素材を用いた光学部品と組み合わせ、3.25mm×5.25mmのパッケージに収めた。

 IBM社によれば、小型化することによって、通信チャンネル数が増え、1チャンネル当たりの速度も非常に速くなる。同社はさらに、ポリマー導光路を高い密度で配置した光プリント基板を採用すれば、このトランシーバのチップセットで低コストの光学製品を作れると述べている。

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