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CEVA社の32ビットDSPコア、高品位オーディオ処理に有効

[issued: 2007年6月11日]
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 米CEVA社は、32ビットDSPコア「CEVA-TeakLite-III(以下、TL-III)」を発表した。従来の「CEVA- TeakLite/TeakLite-II(以下、TL/TL-II)」とソフトウエア互換性を保ちながら、高品位のオーディオ処理などを高速に行うための32ビット命令を新たに追加/拡張している。TL-IIIを65nmプロセスで製造した場合、最低でも動作周波数は425MHzとなり、TLに比べて最大4倍のパフォーマンスが得られるという。
 TL-IIIとしては搭載するキャッシュメモリーの違いなどによって3製品を計画している。「CEVA-TL3210」と「CEVA-TL3214」はすでにIPコアとして提供可能で、「CEVA-TL3211」は2008年初めにもライセンス契約が可能となる。
 TL-IIIは、1個の32ビット(積和演算器)と2個の16ビットMACに加え、ビット処理に特化したユニット(BMU)やFFTアクセラレータ、ビタビアクセラレータなどを搭載した(図1)。MACを構成するパイプライン数は従来の4段から、TL-IIIでは10段に増やした。動作周波数は90nmプロセスを用いた場合でも350MHzを達成した。また、FFTアクセラレータを内蔵したことなどにより、例えば7.1チャンネルのDolby Digital Plusのデコード処理でもその他すべての処理に占める割合を15%程度に抑えられるという。
 インストラクションデコードユニット(IDU)にはQuarkデコーダが含まれている。Quarkは16ビットのISA(instruction set architecture)で、TL/TL-IIとの互換性を維持しながら、高いコード効率を実現する。
 さらに、TL-IIIではプロセッサがアドレス可能なメモリー空間を従来の64キロバイトから4ギガバイトに拡張した。メモリー保護機能などを担うMMU(memory management unit)を内蔵したことで、OSを搭載することもできる。
 TL-IIIについては、すでに米国、アジアおよび日本の3社の半導体メーカーとライセンス契約を結んでいる。
 CEVA社は、DSPの大手IPベンダーで、これまで50社以上の企業とライセンス契約を結んでいる。日本でも10社以上が同社のIPコアを採用している。同社のDSPコアは携帯電話機や携帯型オーディオプレーヤ、デジタルカメラなどに搭載され、これまで累計7億5000万台以上が世界市場に出荷されているという。
(馬本 隆綱)


図1 TL-IIIのブロック図
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