岩通計測は2009年7月、大電流モード時の最大ピーク電流が1000A(最大ピーク電圧は40V)の半導体カーブトレーサ「CS-3300」を発売した。高電圧モード時の最大ピーク電圧は3000Vである。IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)やMOSFET、SiC(炭化ケイ素)基板を使ったパワー半導体などの特性評価用途に向ける。価格は787万5000円。
カーブトレーサは、半導体チップの電流‐電圧特性を評価するための計測器である。同社は最大ピーク電圧が10kV、最大ピーク電流が8000Aまで対応可能なパワーカーブトレーサ「IE-1193」を受注生産し、1年前から出荷していた。CS-3300は、IE-1193で使われている技術を生かしつつ、本体の外形寸法を424mm×346mm×555mmの卓上サイズまで小型化した製品である。
CS-3300は電流測定モードとして、AC、全波整流、DCおよびリーケージの4モードを備えている。また、操作パネルは、ステップジェネレータ、コレクタサプライなどの機能をブロックごとに分けることで、従来製品に比べて操作性を改善している。測定条件なども、画面上にわかりやすく表示される。
大電流モード時の出力パルス幅は100μs~400μsの範囲で変更が可能であり、測定ポイントはユーザー側で指定することができる。繰り返し周期は80ms~1000msで設定可能。
これ以外にもUSBポートを介して表示画面のコピーや波形データ、セットアップ条件など各種データの保存が行えたり、LAN経由でカーブトレーサを外部からリモートコントロールしたりすることができる
最大ピーク電圧が3000Vの半導体カーブトレーサ「CS-3000シリーズ」として、CS-3300のほかに、大電流モード機能を搭載し、最大ピーク電流が400A(最大ピーク電圧は40V)の「CS-3200」と、大電流モードをサポートしていない「CS-3100」も併せて発売した。大電流モード以外の機能は3モデルとも共通である。