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写真1 FPGAボードとプロセッサボードの比較
中央の液晶ディスプレイに、オシロスコープによる比較が表示されている。黄色の線が入力のPWM信号、赤色の線がFPGAボード「DS5203」による出力信号、水色の線がプロセッサボード「DS1005」による出力信号である。 |
dSPACE Japanは、『人とくるまのテクノロジー展2010』(2010年5月19日~21日)において、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)に用いられる走行用モーターのPWM(パルス幅変調)信号に対応するFPGAボード「DS5203」を用いたデモンストレーションを行った。
EV/HEVの走行用モーターは、数10μs周期のPWM信号によって制御されている。これは、ガソリンエンジンの制御信号の周期である1msよりも大幅に短い。DS5203は、このような短い周期にも対応できる、ラピッドプロトタイピングツールやHILS(Hardware in the Loop Simulation)システム向けのI/Oボードである。また、DS5203は、搭載するFPGAチップ「Virtex-5」(米Xilinx社製)内のプログラムについて、米The MathWorks社のモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」を用いて自由にカスタマイズすることが可能な点も特徴の1つとなっている。
デモでは、周期が50μs(20kHz)のPWM信号と、このPWM信号の入力に対するDS5203の出力信号とエンジンECU(電子制御ユニット)の開発などに用いられているプロセッサボード「DS1005」(動作周波数1GHzのPower PCを搭載)の出力信号を、それぞれオシロスコープで示した(
写真1)。DS1005は、50μsまでの周期に対応した演算処理しかできないため、PWM信号の波形全体に対する応答ができていない。一方、高速の演算処理に対応するDS5203は、PWM信号の波形全体に対する応答を実現している。
(朴 尚洙)